授業と家庭を考える
デジタルと手書きの
よいところを組み合わせる
便利さだけに偏らず、手書きの温かさも残す。教師として、親として経験したことをまとめました。
2026.08.13 更新

デジタル技術が進んだ今だからこそ、手書きの温かさや独自の力も改めて感じます。どちらか一方に決めず、よいところを組み合わせます。

01
デジタルと手書きの強み
デジタル
- 資料や情報をすぐ検索・編集できる
- 自動補正で間違いを減らせる
- 多くの情報をまとめやすい
手書き
- 文字に個性や気持ちが表れる
- 書きながら考え、発想を広げられる
- 文字の太さや形でも感情を伝えられる
02
授業での組み合わせ
資料はデジタルで配り、大切なポイントは手書きでまとめる方法を実践しています。教師には一人一台のタブレットと、Apple Pencilと同等の性能のペンを配備しました。
デジタルノート資料をすぐに呼び出し、あとから見返せる。
手書き入力パームリジェクション対応のペンで、画面に手をついて書ける。
消す操作手先が不器用な子にも、デジタルなら消す作業を簡単にできる。
図形補正コンパスや分度器を練習しながら、必要な場面では補助として使う。
03
手書きだから伝わるもの
デジタルが基本になるほど、手書きの価値は高まると感じます。年賀状ではデザインが印刷でも、宛名やコメントは筆ペンで書きます。スポーツ選手のサインや、将棋の対局と棋譜にも、人が直接関わる温かさがあります。
04
家庭で決めた九つのルール
中学生になる直前に端末を渡す際、子供と合意し、署名する契約として次のルールを決めました。
- 学校での学習やデジタル教育のために使う
- 健康を害する使い方をしない
- 他人を傷つける使い方をしない
- 家庭ではリビングなど共用スペースで使う
- 家族や他者が不快に感じる使い方を控える
- 端末は親からの貸与品だと理解する
- 親が定期的に中身を確認し、責任を持つ
- 疑問があればすぐ相談する
- 自由には責任が伴うという信頼関係を築く
キャッシュレス決済を数万円使い込んだ経験もありました。事実を伝えて返済を求め、金銭管理と責任を学ぶ機会にしました。
05
技術的な管理と親子の対話
iPhoneでは子供用モードとファミリー設定を使い、スクリーンタイム、アプリ追加・削除、ブラウザなどを管理しています。パソコンではMicrosoft Family SafetyやGoogleの管理ツールも使います。
ただし、制限を強くしても、子供同士で抜け道を見つけます。最初は最低限しか使えない状態から、子供の実態に合わせて少しずつ緩めます。一方的に押し付けず、なぜ必要かを話し、自由には責任が伴うと繰り返し伝えます。
子供は言うことは聞きませんが、親のやることは真似します。