「計算って楽しい!」子どもたちの笑顔が増えた話

授業でのICT活用

「先生、また九九やるの?」

ある日、子どもたちからそんな声を聞きました。

その瞬間、私は心の中で思いました。

「計算って本当は、もっと楽しいはずなのに…」

たし算、ひき算、かけ算、わり算。どれも大切な基礎。でも、繰り返し練習が必要だからこそ、子どもたちはすぐに飽きてしまう。そこで私は「楽しく続けられる方法」を本気で探し始めました。

「ゲームみたいな算数」を見つけた日

そんなとき、同僚から Kahoot! の話を聞きました。

「子どもたち、めっちゃ盛り上がるよ!」という言葉に半信半疑ながら、試してみることにしました。

次の日、授業で「今日はゲームで九九をやるよ!」と声をかけると、子どもたちの目がキラキラ輝きました。

タブレットを手にした子どもたちは、クイズ形式の九九問題に夢中。

「次はもっと早く答えるぞ!」「やった、全部正解!」と笑顔で盛り上がる姿を見て、「これだ!」と確信しました。

毎日10分で大きな変化

それからというもの、授業の最初の10分間を Kahoot!タイム にしました。

子どもたちは、たし算やひき算、かけ算、わり算のクイズを楽しみながら解きます。

1回のセッションでクラス全体で解く問題数は800~1000問ほど。毎日10分続けていくと、計算ミスが減り、正答率がどんどん上がっていきます。

授業の最後に「今日は正答率が80%から90%に上がったよ!」と伝えると、教室中が拍手で盛り上がりました。

「できる!」が自己肯定感を育てる

計算力がつくと、子どもたちは自信を持つようになります。

「先生、九九が全部言えるようになったよ!」

「たし算、前より早くできた!」

そんな言葉を聞くたびに、Kahoot!が生み出す「できた!」の喜びが、子どもたちの自己肯定感を育んでいることを感じます。算数は毎日ある教科だからこそ、成功体験の積み重ねが大きな意味を持つのです。

Kahoot!が変えたのは子どもたちだけじゃない

Kahoot!は子どもたちの計算力を伸ばすだけでなく、私自身の負担も軽くしてくれました。

プリントの準備や丸つけの時間が減り、その分、授業の準備や子どもたち一人ひとりと向き合う時間が増えました。

さらに、ペーパーレスで環境にも優しい。紙を使わない授業がこんなにも楽になるなんて、始める前は想像もしていませんでした。

まとめ:ゲームで変わる毎日の算数

Kahoot!を使った10分間は、計算が苦手な子にも得意な子にも「楽しい時間」になります。そして、その中で身につけた計算力が、子どもたちの自信や意欲に繋がっていくのです。

「また九九?」が「もっとやりたい!」に変わる瞬間を、あなたもぜひ体験してみてください。

算数の時間が楽しく、そして心温まる時間に変わることを、きっと感じられるはずです。

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