「ノー残業デー」が形だけになっていませんか?
「今日はノー残業デーだから早く帰ろう!」
…と言いつつ、結局みんな残って仕事をしている。
そんな 「実態の伴わない働き方改革」 を、これまでたくさん見てきました。
かつては、「ノー残業デーを設けた」ということ自体が目的になり、
実際には仕事が減らず、むしろ別の日にしわ寄せがいく というケースもありました。
でも、私が働く学校では、
平均残業時間が15時間に収まるようになり、
無駄に学校に残る人がいない環境が自然とできました。
「どうしたらそんな職場になるの?」
その答えは、「人の意識」と「仕組み」の変化 にあります。
「ノー残業デーだから帰る」のではなく、
「仕事が終わったら帰る」「帰りたいから帰る」が当たり前になる。
そんな職場になった理由を紹介します。
✅ 「ノー残業デーだから帰る」ではなく、「仕事が終わったら帰る」が当たり前になる。
そんな職場になった理由を紹介します。
✅ 1. 否定しない!意見を出しやすい環境

「違う=間違い」ではない!人を攻撃しない空気がある
職場の雰囲気は、一人ひとりの言動で決まります。
・「このやり方、非効率じゃない?」
・「もっとこうした方が楽だよね?」
こうした意見を言える職場かどうかで、働きやすさは大きく変わります。
私が働く学校では、
「考え方の違いを否定しない」ことを大切にしています。
例えば、ICTの活用についても、
「使わないのはダメ!」と押し付けるのではなく、
その先生のやり方に合わせて、少しずつ取り入れる ようにしています。
また、職員室の雰囲気も重要です。
夜遅くまで職員室で愚痴が飛び交う…
そんな環境では、安心して働くことはできません。
以前、早く帰ることが「サボっている」と捉えられ、
陰で何か言われているような空気を感じたこともありました。
でも、今はそんなことはありません。
「早く帰る=仕事が早い」と考えられるようになっています。
✅ 2. 失敗を責めない!お互いにフォローし合う

「なぜミスした?」より「次はどうする?」
ミスを責める職場では、先生たちは萎縮してしまいます。
❌ 「失敗しないこと」が最優先になり、挑戦する意欲がなくなる
❌ 新しいことにチャレンジしづらくなる
だからこそ、失敗したときに大切なのは、
「どうすれば次はうまくいくか?」を一緒に考えること。
かつては、新任の先生がミスをすると、
「呼び出されて詰められる」ような空気がありました。
しかし、今は違います。
むしろ 「大丈夫?」と声をかけ合いながら、お互いにサポート する雰囲気になっています。
「しっかりしなきゃいけない」という意識はもちろん必要ですが、
先生同士で支え合うことも、同じくらい大切だと感じます。
✅ 3. 休める雰囲気がある
「休み、大丈夫?」が自然に出る職場

子どもが急に熱を出したとき、
「病児保育に預けてまで出勤する」経験がある先生もいるかもしれません。私も過去に経験があります。
でも、今の職場ではそんなことはありません。
「お子さん、大丈夫?」「体調、平気?」とまず声をかけるのが普通 でお互いにフォローし合う意識が根付いています。
職場に根付いたフォロー体制
- 休んだ先生の補教にあたる先生が嫌な顔をしない
- 専科の先生が代わりに入ることが多くても「お互い様」という雰囲気
- ベテランほど率先して「おっけー、私行くよ」と率先して声をかける
さらに、
✅ 「記念日に休みを平日に取れないか?」という話し合いも進行中。
「1日ぐらいなら計画的に準備すれば問題ないよね?」
そんな考え方が広まり、いずれ実現するだろうという雰囲気になっています。
「子どもが大変なときは、管理職含めてみんなで見ればいい」
そんな空気があると、先生も無理せず働けるようになります。
✅ 4. 行事の短縮&合理化!「例年通り」はやめる
運動会は午前中で終了!シンプルで負担を減らす
学校行事も、ただ続けるのではなく、
「何のためにやるのか?」を明確にすることが大切 です。
代表的なのは 運動会の午前中開催。
- 午前中開催で、先生の負担を軽減
- 得点集計をタブレットでオンライン化し、集計作業を削減
- 審判の負担を減らすため、着順をなくす試みも実施
✅ 「例年通り」はもう聞かなくなりました!
「必要だからやる」「意味がないならやめる」
そんな考え方が浸透しています。
✅ 5. ICT活用でペーパーレス!業務を効率化
「紙をなくす=時間を生み出す」

ICTを活用し、ペーパーレスを徹底!
📌 具体的な取り組み
- Googleやロイロノートを活用し、共有はデジタルで
- 印刷物は「どうしても必要なものだけ」
- 動静表や予定表も完全電子化し、紙の配布を廃止
アンケートもGoogleフォームを使えば、
✅ 一瞬で集計完了!
思い立ったときにタブレットで連絡できるので、伝え忘れがない のもメリット。
「とりあえず紙で出す」がなくなるだけで、業務は大幅に効率化されます。
【学校の働き方は変えられる!】

「ノー残業デー」を掲げるだけでは、働き方は変わりません。
しかし、職場の雰囲気や仕事のやり方を少しずつ変えるだけで、本当に残業を減らすことは可能 です。
✅ 「やらなければならないこと」ではなく、「なくても困らないこと」を減らす
✅ 先生たちが自分の時間を持てることで、子どもへの教育の質も向上
学校の働き方は、工夫次第で変えられます。
📢 「仕事が終わったら帰る」が当たり前の職場を、一緒に作っていきませんか?
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