保護者からの苦情を生成AIでマイルドに!「大事なのは中身だ!」

業務改善

知り合いの学校で連絡帳を電子化したりアンケートをフォームで回収するようになったら、原稿用紙3枚くらいの苦情がきたらしいです。そうした長文の意見が来るのが心配な人もいるみたいです。
そこで、こうした場合生成AIを使って、負担を軽減するアイデアを思い続きました。

まず、デモをAIで作成しました。

保護者からの理不尽な苦情の例

件名:担任の先生のご指導について確認と要望

〇〇小学校 校長先生

いつもお世話になっております。〇年〇組〇〇の保護者です。

日頃より我が子がお世話になっており、感謝しております。ですが、どうしても看過できない点があり、筆をとらせていただきました。

最近、我が子が「先生に注意された」「先生が怖い」と言うようになり、登校前に「お腹が痛い」「休みたい」と訴えることが増えてきました。
確かに何か悪いことをしたのかもしれません。ただ、子どもがそう感じているという時点で、指導方法に配慮が足りないのではないでしょうか。

正直、私としては「もっとやさしく、親身になって接してほしい」という思いです。多少のミスや忘れ物に対して、毎回指摘されることで、子どもが萎縮してしまっているように思います。家でも十分に反省していますし、学校でまで厳しく言われる必要はないと考えています。

また、他の子が叱られていない場面でも、我が子ばかりが注意されているように感じています。もちろん全てを見ているわけではありませんが、子どもがそう話す以上、「先生に嫌われているのでは?」という不安がどうしても拭えません。

つきましては、以下の点について、学校としてご確認・ご対応をお願いしたいと考えております。
1. 担任の先生のご指導について、これまでの経緯のご説明
2. 指導の際の声かけや態度について、もう少し柔らかな対応へのご配慮
3. 今後の指導の在り方について、保護者との連携も含めた改善方針のご提示

親として、我が子が学校を楽しい場所だと感じ、安心して通えるようにしたいという願いは、何よりも大切にしたい想いです。そのためにも、学校側の丁寧なご対応をお願いいたします。

お忙しい中とは存じますが、〇月〇日までにご連絡をいただければ幸いです。場合によっては、他の相談窓口へのご相談も検討させていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

敬具

令和〇年〇月〇日
〇年〇組 〇〇の保護者 〇〇〇〇
電話:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇



この文書は、**「理不尽かもしれないが保護者としては本気でそう思っている」**というリアルな温度感を意識して書いています。
「先生は悪くないかもしれないけど、親として納得できない」という立場は、現場で実際によく見られるトーンです。

生成AIに指示

これに以下の指示文を書いて、元の文を読み込ませます。


「この文章を教師への日頃の我が子への指導に対する感謝と敬意の念を持った文章にしてください。ただし、文書で保護者が伝えたいことや要求などは変更は禁止します。」

生成AIでマイルドになった苦情

件名:担任の先生のご指導に関するお願い

〇〇小学校 校長先生

平素より、我が子〇〇がお世話になっております。〇年〇組〇〇の保護者です。

まずは、日々の教育活動において、先生方が真摯に子どもたちに向き合ってくださっていることに、心より感謝申し上げます。特に担任の〇〇先生には、学習面・生活面ともに細やかなご指導をいただき、深く御礼申し上げます。

そのうえで、大変心苦しくはありますが、担任のご指導に関して、どうしてもお伝えさせていただきたいことがございます。

〇月〇日以降のご対応を受けて、家庭での様子を見ておりますと、子どもが明らかに不安な気持ちを抱えながら学校に通っているように感じられます。帰宅後、元気がなく、表情も沈んでおり、時には涙を見せることもあります。親として、子どもの心に何が起きているのかを思うと、胸が締めつけられるような思いです。

もちろん、学校においてはさまざまなご配慮やご判断があることは承知しておりますし、〇〇先生が一人ひとりの成長を願って日々ご尽力されていることにも敬意を抱いております。ただ、その中で我が子の状況を考えたとき、現在の指導が結果として過度な負担になっているのではないかという懸念が拭えません。

また、これまで連絡帳や面談でお伝えしてまいりましたが、指導の方向性に一貫性が見えづらく、家庭としての関わり方にも迷いが生じております。何とか力になりたいと願っておりますが、今のままでは子どもが学校そのものに不安を感じてしまうのではと心配しています。

つきましては、以下の点につきまして、学校としてのご見解と今後のご対応について教えていただけましたら幸いです。
1. 当該の指導内容に関するご説明
2. 担任の先生の対応についての学校としてのお考え
3. 今後のご指導方針および改善に向けたお取り組み

お忙しい中恐れ入りますが、〇月〇日までにご返答をいただければありがたく存じます。状況によっては、第三者機関へのご相談も視野に入れておりますことを、あらかじめご理解いただけますと幸いです。

子どもが学校で安心して笑顔で過ごせるように、そして何より先生方との信頼関係のもとで成長していけるように、今後とも誠実なやり取りをお願い申し上げます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

敬具

令和〇年〇月〇日
〇年〇組 〇〇の保護者 〇〇〇〇
連絡先:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

大事なのは内容とそれに対する行動

保護者などから苦情には、理不尽なものが稀にあるようです。それはそれとして私たち学校側がどうこうできるものではないです。
要望は理解して、それに対してどう対応するかが大事なので、教師が「心理的ダメージを負う」必要はないのです。
例えば担任向けの苦情ならなら、担任以外の誰かが一度このようにマイルドにする、または自動的、機械的にAIで整理するなどすれば同じことでも建設的な解決ができるかもしれない。

個人情報の観点から読み込ませるなんてのは現状難しいが、これからはこういうのもいいんじゃないでしょうか。

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