はじめに
忙しい先生方、毎日の授業準備や校務、本当にお疲れさまです。情報の伝達方法が多岐にわたる中、連絡業務をもっと効率よくできたらと思いませんか?そこで、Google Workspaceを導入している学校では「Googleチャット」の活用がおすすめです。授業準備で必要な資料の共有や、急な行事変更の連絡など、タイムリーな情報伝達が必要な場面で特に効果を発揮します。この記事では、なぜGoogleチャットが最適なのか、その理由と具体的な運用方法を詳しくご紹介します。
なぜGoogleチャットが良いのか?
1. 簡単で使いやすい
多くの先生がLINEを使ったことがあると思います。GoogleチャットはLINEのように直感的なチャット形式で、すぐに慣れることができます。
- リンク共有の便利さ:
Googleドライブのファイルを”リンクをコピー”でチャットに貼り付けるだけで、簡単に共有可能。例えば、指導案、学校行事の連絡、お知らせのPDF、アンケートフォーム、写真データなど、さまざまな資料を迅速に共有できます。 - 写真の共有:
iPadで撮ったスクリーンショットや写真をそのまま送信すれば、言葉だけでは伝わりにくい情報もスムーズに共有できます。スクリーンショットにメモを書き込んで送るだけでも十分伝わります。
2. 通知機能が便利
- リアルタイム通知:
メッセージの通知がリアルタイムで届くため、重要な連絡を見逃す心配がありません。 - 通知のカスタマイズ:
授業中に通知内容が表示されると困る場合は、iPadの通知設定で”内容を非表示”にすることで、児童に中身を見られる心配はありません。
3. 時間や場所を選ばない
- インターネット環境さえあればどこでも:
学校内外を問わず、インターネット接続さえあればどこでも連絡が可能です。 - 端末の制約なし:
iPad、スマホ、PCで同じアカウントにアクセスできます。ちょっとした連絡なら退勤後にも自分のスマホから送信でき、子育て中の教員にも便利な環境です。
Googleチャットの運用方法
スペースを使った情報整理
Googleチャットの”スペース”機能は、LINEグループのようなものですが、より組織的で管理しやすいのが特徴です。以下のようなスペースを作成すれば、情報共有がスムーズになります。
- 管理職専用スペース: 管理職間の連絡専用。
- 全体連絡用スペース: 全体連絡専用。
- 行事専用スペース: 行事ごとに情報を集約。
- 分掌ごとのスペース: 必要な部門ごとに設置。
スペースの管理方法
毎年新しいスペースを作成する方法
- メリット: 古いメンバーを削除する必要がなく、常に最新の状態を維持。
- デメリット: 毎年の登録作業が必要。
既存のスペースを使い回す方法
- メリット: 新年度の登録作業が最小限。
- デメリット: 過去のメッセージが蓄積され続ける。
おすすめ: 私は既存のスペースを使い回す方法を採用しています。異動や退職者を削除し、新メンバーを登録するだけで運用がスムーズです。スペースの招待リンクをQRコード化し、PDFにまとめて新メンバーに配布すれば、登録も簡単です。
Googleクラスルームとの違い
項目 | Googleチャット | Googleクラスルーム |
---|---|---|
主な用途 | 教員間の連絡・情報共有 | 教師と生徒間の学習管理 |
コミュニケーション形式 | 双方向で対等なやり取り | 教師主導の連絡・課題管理 |
ファイル管理 | 共有ファイルは無期限で閲覧可能 | 課題に紐付けられたファイルのみ |
通知機能 | 即時通知で見逃されにくい | 課題やコメントの通知のみ |
校務支援システムとの比較
- 柔軟な運用:
校務支援システムは自治体で統一されていますが、Googleチャットは学校ごとにカスタマイズ可能です。 - 常に最新のアップデート:
Googleのサービスなので頻繁な機能改善が期待できます。 - ペーパーレス化:
ファイル管理もクラウドで完結し、紙配布の必要がほとんどなくなります。
実際の現場の声
- 「情報が流れてしまって見つけにくい…」
→ 締切専用のスペースを作成することで解決。 - 「LINEみたいにデータが消えたら困る…」
→ Googleチャットなら送信したファイルは、容量制限内で保存されます。リンク共有ならデータはGoogleドライブに蓄積されるので安心です。
おわりに
Googleチャットは、簡単で便利なコミュニケーションツールとして、学校内の情報共有に最適です。業務のデジタル化を進めたい学校は、まずこのツールから始めてみてはいかがでしょうか?少しの工夫で業務効率が大幅アップ!ぜひ導入を検討してください。
P.S:
Googleチャットの推進は「だれが」「いつ」行うかが大事です。全校行事の責任者が配信することで便利さが実感できます。
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