算数の習熟度別指導がもっと楽になる! ~Googleフォームを使ったレディネステスト活用法~

授業

小学校の算数授業で取り入れる習熟度別指導。みなさんの学校ではどのようにクラス分けをしていますか?多くの学校では、5分〜10分程度の時間でできる、簡単なレディネステストを行っているのではないでしょうか。これまで、紙に印刷・配布・回収・採点と手間がかかるわりには、その効果を実感できないなと感じていました。みなさんはどうでしょうか。

今回はCBTとGoogleスプラッドシートを活用して、〝印刷なし〟〝配布はChat〟〝自動採点〟〝自動振り分け〟と一人一台タブレット端末を使って効率化した方法を紹介します。東京書籍の算数教科書を使っている学校向けですが、他の教科書会社などでも応用できるところはありますのでぜひ最後まで読んでみてください!最後には、 回答の集計用スプレッドシートのサンプルリンク も公開していますのでそちらもお使いください!

ちょっとした ICTの工夫 を取り入れるだけで、先生方の 時間も仕事も大幅に削減 できます!

CBT(Computer Based Testing)は、コンピューターを利用して実施される試験方式です。画面上で解答、即時採点と結果通知ができます。

いまさらきけないレディネステストってなに??

レディネステストは、 子どもたちの理解度をチェック して、算数の習熟度別クラス分けを行うための小テストのことです。

これまでに学んだことがきちんと身についているか、次の単元を学ぶ準備ができているかを確認します。テスト結果と、子どもたちの希望する学びのコースをもとに、最適なクラス分けを目指すことが目的です

ICTを使ってテスト準備を簡単にする方法

す!新教科書に変わって、東京書籍の算数教科書を使っている学校ならラッキーで

教科書と連動したコンテンツウェブライブラリ にアクセスすれば、 単元テストやレディネステスト用のPDFやGoogleフォームテンプレートがそろっています。指導書の裏にQRコードやURLが掲載されていますのでそちらからアクセスしてください。

※Googleフォームは4年生以上です。

↓デジタル教科書を採用している学校の操作方法はこちら↓

Googleフォームの作り方のコツ

Googleフォームテンプレートはそのままでは学年・組や氏名、希望するコースなどの項目がありません。ご自身の学校の実態に応じて、質問項目をフォームに追加しましょう。

追加する項目例

  • 最初に学年・組と氏名を入力する質問項目を作成。
  • 最後に希望するコースを選ぶ質問 を追加。(例: 基礎コース・標準コース・発展コースなど)

Googleフォームの設定で失敗したこと

「先生、アクセスするとGoogleのメールアドレスを入力する画面になってしまいます。」

いざ、始めようと思うと思わぬ事態に!名前を入力してくれるからログインする必要はないんです。原因は次の3つでした。

3つの設定は必ずオフに!

Googleフォームの「回答」タブの中にある次の設定をオフにしましょう。もしも、忘れてしまった場合は発生時にオフにすれば大丈夫ですので慌てず対処しましょう!設定変更がもう一度アクセスしてください。

  1. メールアドレスの収集をオフ
  2. 特定のユーザーのみに限定する設定をオフ
  3. 回答を1回に制限する設定をオフ

これらをオフにすると、子どもたちは ログイン不要でテストができるようになります。 「メールアドレスが必要?」と混乱する心配もゼロ! スムーズに始められますよ。

子どもたちへのテスト配布の工夫

テストを配布する方法も、工夫すれば もっと簡単&スムーズ になります!

  • Googleフォームの「送信」ボタンからから URLをコピー。
  • Google Classroom にリンクを貼り付け。
  • 【おすすめ】QRコード化してドライブに画像を保存。スクリーンに投影。

QRコードの配布方法

  • Googleチャットで該当学年の先生方に送信。単元ごとにフォーム・スプレッドシート・QRコードをセットでフォルダに保存。フォルダのリンクを送信。
  • 各クラスでプロジェクターや大型モニターに QRコードを投影。
  • 子供達は自席こらQRコードを読み取って回答スタート!

これなら、 紙を配る手間も回収する時間もゼロ!

回答の集計とクラス分けの流れ

  1. 回答の確認をしましょう。
    • Googleフォームの回答データをスプレッドシートに保存します。まずは、 全員が回答しているか をチェック!
    • スプレッドシートの行数と クラスの人数を照らし合わせて確認 すれば、漏れがすぐわかります。
  2. 重複回答の確認
    • 子どもの中には 何度もテストを受け直してしまう子 もいますよね。回答を 氏名順に並べ替えすると、ダブっている場合はすぐに発見できます。最初の回答を有効 として処理しましょう。
  3. スコア順に並べ替え
    • 回答をスコア順に並べ替えすれば、理解度がひと目でわかる一覧表 が完成!
  4. 希望コースも考慮する
    • 別のシートを作って希望するコースとスコアを照らし合わせて最終調整 をします。機械的に割り振られたものを最終的に微調整は人力です。希望とスコアのバランスを見ながら、子どもたちが安心して学べる クラス分けを目指しましょう!

まとめ: ICTを使ってラクラク管理しよう!

✅ 配布・回収・採点の手間がゼロ!

✅ 重複回答も自動で確認!

✅ 作ったフォームなどはデータを消せば翌年以降も再利用OK!

ちょっとした工夫で、 先生方の手間がグッと減り、 子どもたちもスムーズにテストを受けられる ようになります。 算数の習熟度別指導 が もっとラクに、もっと楽しく なりますよ!

スプレッドシートのサンプルリンクはこちら:

➡️ レディネステスト集計用スプレッドシートサンプル (リンクは後日公開予定)

ICTの力を使って、 子どもたちの学びも先生方の働き方も改善 していきましょう! 算数の習熟度別指導 の参考に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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