3年間毎日『Kahoot!』を使ってわかった計算力アップの秘訣!算数授業の効果的な導入事例

授業
  1. 算数嫌いを克服!基礎学力を向上させるICT活用
  2. 四則計算の習熟が小学校の他の学習に与える影響とは
  3. 2年生のかけ算九九を日常に!音楽を使った暗記指導
  4. 四則計算全てを網羅!Kahoot!活用した練習方法
    1. 具体的な実践:Kahoot!を使って短い時間で集中練習
    2. レポート機能で苦手をその場で把握
  5. 1年生のたし算・ひき算練習に応用
  6. Kahoot!を使った九九練習の具体的な成果
  7. 「できる!」が自己肯定感を育てる
  8. Kahoot!が変えたのは子どもたちだけじゃない
  9. 算数授業での Kahoot!活用! モード別の効果と実際
    1. ❌ クラシックモード:計算問題には不向き
      1. ▶ 計算問題では時間調整が難しい
      2. ▶ 一問一答形式になり、理解の深まりが弱い
    2. ❌ チームモード:算数には不向き
      1. ▶ 話し合いが機能しづらい
    3. ⭕ トールタワー:バランスの良いモード
      1. ▶ 競争と学習のバランスが良い
    4. ⭕ 宇宙征服モード:トールタワーと同じく安定したモード
    5. ❌ チルアート:算数にはあまり向かない
      1. ▶ 制限時間があるのに、完成せずに終わることが多い
    6. ⭕ サブマリン:盛り上がるが騒がしくなりやすい
      1. ▶ クラス全員で協力する要素が強い
      2. ▶ ただし、騒がしさには注意が必要
    7. ⭕ 宝箱:計算問題には最適!
      1. ▶ 算数に最も適したモード
  10. 算数以外での活用例:教員研修での Kahoot!
      1. ▶ 既存の Kahoot! をそのまま使う方法を伝授
  11. Kahoot! を活用する3つのメリット
  12. まとめ:算数で Kahoot! を使うなら、宝箱モードが最も安定!
  13. 授業ですぐ使える!おすすめクリエイターさん

算数嫌いを克服!基礎学力を向上させるICT活用

算数が苦手九九が覚えられないという子供達の声は日本全国どこの学校にもある悩みです。

「えー先生、また九九やるの?やだーやりたくなーい。」

ある日、子どもたちからそんな声を聞き、私は思いました。

「計算って本当は、もっと楽しいはずなのに…」

たし算、ひき算、かけ算、わり算。どれも大切な基礎。でも、繰り返し練習が必要だからこそ、子どもたちはすぐに飽きてしまう。そこで私は「楽しく続けられる方法」を本気で探し始めました。

「どうしたらもっと楽しく学べるのかな。」

「算数で自信がもてせるために効果的な指導って?」

なんとかしてあげたい、時間がない、準備したのに子供がのらないと思ったことはありませんか。和歌山大学教育学部附属小学校の研究によると、算数嫌いの背景には「計算スキルのつまずき」が大きく関わっていることが分かっています。そして中でもたし算、ひき算、かけ算、わり算は算数の基礎を支える大事なステップです。しかし、子供はこれらの練習が単調で退屈に感じたり、できない体験が重なることで、算数全体を苦手に思ってしまうことがあります。

そこで私は、音楽やICTを活用して四則計算をを楽しく身につけられるような工夫をしています。

四則計算の習熟が小学校の他の学習に与える影響とは

たし算やひき算の一年生のレベルの計算や2年生のかけ算九九は、算数のあらゆる分野で使われる計算の基礎です。

2年生のかけ算九九を日常に!音楽を使った暗記指導

従来の学習では「上り」「下り」「バラ」の暗唱をすることで覚える学習方法の中心でした。しかし、今は簡単に優れた教材に触れることができます。

九九を覚えるのが苦手な子どもたちには、「音楽」を活用する方法も効果的です。取り組んで数年になりますが、小学生はもとより、保育園の娘でも覚えてしまうほど簡単な方法です。リズムやメロディに乗せることで、九九が楽しく身につき、自然に覚えられるようになります。毎日給食準備中や朝の時間、帰りの支度の時間などに流していたら子供達がその音楽が聞こえると自然と歌い始めるようになります

数年前はアニメのキャラや公文式などの動画も試しましたが、最終的に一番良かったおすすめの音源が

「ハット先生のお勉強シリーズ」の九九ソングです

このシリーズは、覚えやすいリズムとテンポで作られており、子どもたちに大人気です。映像ではかけられる数がだんだん増えていくアニメーションもわかりやすくて授業で使うのはもちろん、家庭でもYouTubeを活用して親子で楽しみながら練習をすることができます。

⭐️ダウンロード版もあります⭐️

広告などがない音源のみの購入ができるのでより学習で使いやすいですね。

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音楽配信サービスで mamakanon (ママカノン)を聴く。

四則計算全てを網羅!Kahoot!活用した練習方法

Kahoot!はゲーム感覚で学べるICTツールです。Kahoot!は 「楽しい」「簡単」「効果的」 の三拍子がそろった無料の学習教材です。「反復練習が必要な学習」にKahoot!を使うと、子供達は毎日こんな風に言うんです。

「やったー!!」

「もっとやりたい!!」

本当に毎日こんな声が飛び交うようになり、計算が苦手だった子も積極的に取り組むようになりました。「次はもっと早く答えるぞ!」「やった、全部正解!」と笑顔で盛り上がる姿を見て、「これだ!」と確信しました。

もう一つKahoot!のいいところは、授業の準備がとても簡単なことです

• 世界中の先生たちが作ったクイズをそのまま無料で使える

• 問題の数や内容を変えたい場合は、複製して問題を編集するのも簡単

授業中に子どもたちの楽しそうな顔を見ると、こちらも嬉しくなります。さらに、リアルタイムでデータが集計されるので、その場でフォローができて授業がスムーズになります。

要するに、「手間が少なくて、結果が大きい」ということ。忙しい先生にとって、「タイパ」(時間対効果)の良さは大きな魅力ですよね。

具体的な実践:Kahoot!を使って短い時間で集中練習

算数の授業でかつては始めに”マス計算”を行っていました。今では授業の最初の10分間を Kahoot!タイム に変更。子どもたちは、たし算やひき算、かけ算、わり算のクイズを楽しみながら解きます。

1回のセッションでクラス全体で解く問題数は800~1000問ほど。毎日10分続けていくと、計算ミスが減り、全体の正答率がどんどん上がっていきます。

授業の最後に「今日は正答率が80%から90%に上がったよ!」と伝えると、教室中が拍手で盛り上がりました。個人の成長とともに、クラス全体の成長を数字で実感できるように意図的に発表するようにしています。それに変えて短時間活用することで、九九を楽しく練習できる環境を作っています。授業の最初の10分間で、約40~50問の九九問題を練習しています。一見少ないように感じますが、これを毎日続けることで九九の定着が確実に進みます。なぜ問題数がこの程度かというと、というと途中で楽しく魅力的なゲームもあるためです。

Kahoot!のゲームモードを使うことで、子どもたちは競争心や達成感を味わいながら意欲的に取り組みます。「次はもっと正解したい!」という前向きな姿勢が生まれるのが特徴です。今話題のゲーミフィケーションで子供達は毎日楽しみにしています

レポート機能で苦手をその場で把握

Kahoot!には正答率や解答状況をリアルタイムで確認できる機能があります。私はパソコンとiPadの2台を使うことで片方でKahoot!を起動して、もう片方で”レポート”をリアルタイムで見て活用しています。

例えば

  • 正答率を見て、低い子のそばに行ってフォローや九九カードをそっと手渡す。
  • 解答数が少ない子には、「間違っていいよ!練習だからどんどん数をしよう!」と声をかける。
  • 終了後に全体の正答率を毎回発表して、毎回上がっていくことで成長を実感させる。

算数の授業で毎日行うことが大切です。楽しいだけではなく、自分の成長を実感したり、実際にできるようになる経験を通して、”練習の大切さ”、”あきらめずに取り組むメンタル”を育てていきたいと思って取り組んでいます。

1年生のたし算・ひき算練習に応用

2年生以上に蓄積されたKahoot!を導入した経験が広がっています。最近は1年生の繰り上がり・繰り下がりを伴うたし算・ひき算の練習でもKahoot!を使う表になりました。特に今の時期は復習が大切なため、ちょうどいい時期だと言えるでしょう。また、1年生は写真機能以外でなかなかタブレットの活用が進まないという課題もありました。その問題も一緒に解決しています。子供にとってたし算・ひき算は算数の最初の大きな壁です。かけ算九九と同じように、この計算スキルが定着していないと、学年が上がるにつれて計算の負担が増し、学習の遅れやその後の学習理解や意欲にも深く関係してきます。

例えば実際の事例では、「あまりのあるわり算」では、商を立てた後のひき算を繰り返し使う場面が多く、ひき算に時間がかかる子どもたちが中学年以降も苦戦しています。こうした計算をスムーズに進めるには、1年生の段階で繰り上がり・繰り下がりの基礎も確実に固めておくことが大切だなと算数の専門で指導をしているなかで痛感しました。

Kahoot!を使った九九練習の具体的な成果

九九の暗記:正答率が83%→96%にアップ!

計算練習:苦手な子どもも笑顔で挑戦するように。

「楽しい」ことがモチベーションになるから、自然と学習が進むんです。

「できる!」が自己肯定感を育てる

計算力がつくと、子どもたちは自信を持つようになります。

「先生、九九が全部言えるようになったよ!」

「たし算、前より早くできた!」

そんな言葉を聞くたびに、Kahoot!が生み出す「できた!」の喜びが、子どもたちの自己肯定感を育んでいることを感じます。算数は毎日ある教科だからこそ、成功体験の積み重ねが大きな意味を持つのです。

Kahoot!が変えたのは子どもたちだけじゃない

Kahoot!は子どもたちの計算力を伸ばすだけでなく、私自身の負担も軽くしてくれました。

プリントの準備や丸つけの時間が減り、その分、授業の準備や子どもたち一人ひとりと向き合う時間が増えました。

さらに、ペーパーレスで環境にも優しい。紙を使わない授業がこんなにも楽になるなんて、始める前は想像もしていませんでした。

算数授業での Kahoot!活用! モード別の効果と実際

さて、これほど効果があっておすすめなKahoot!ですが、多くのゲームモードがあります。しかし、実際に算数の授業で使ってみると、実は算数の学習に向くモードと向かないモードがあることがわかりました。
3年間、毎日 Kahoot! を活用してきた経験から、どのモードがどんな場面で効果的だったのかを紹介します。
「どのモードを選べばいいのか?」と迷っている先生の参考になれば幸いです。
Kahoot! を活用し、もっと楽しく、もっと効果的な授業を実現しましょう!

❌ クラシックモード:計算問題には不向き

▶ 計算問題では時間調整が難しい

  • 計算の問題では時間差が大きく、終わった子に待ち時間が発生します。
  • 制限時間を長くすると、授業全体がダラダラしてしまいます。
  • 進行に15〜20分かかることもあり、テンポが悪くなります。

▶ 一問一答形式になり、理解の深まりが弱い

  • 問題ごとに解説を入れると進行が遅れます。
  • 知識定着には練習量が必要ですが、クラシックモードでは補いきれません。
  • しかし、普段参加しづらい子も自然と取り組めるという利点もあります。

✅ クイズ形式の知識問題には適していますが、計算問題には向いていません。

❌ チームモード:算数には不向き

▶ 話し合いが機能しづらい

  • 計算問題は個人の理解度によるため、チームで相談するメリットが少ないです。
  • できる子の意見に流され、他の子はただ一緒にいるだけになりがちです。
  • チーム分けに時間がかかるのもデメリットです。

✅ 知識を問う問題や議論が必要な教科には向いていますが、算数には不向きです。

⭕ トールタワー:バランスの良いモード

▶ 競争と学習のバランスが良い

  • 適度なゲーム性と問題量で、算数の授業に適しています。
  • チーム対抗戦で盛り上がります。
  • 計算の得意な子がチーム内に偏ると、点差が大きく開くこともあります。

✅ ほぼ均等な競争になりやすく、楽しみながら学習できます。

⭕ 宇宙征服モード:トールタワーと同じく安定したモード

  • 問題数も多く、進行がスムーズです。
  • 競争要素があり、子供たちが集中しやすいです。

✅ 計算問題にも適しており、トールタワーと同じく算数におすすめです。

❌ チルアート:算数にはあまり向かない

▶ 制限時間があるのに、完成せずに終わることが多い

  • しっとりした進行で、子供たちは楽しく取り組めます。
  • しかし、途中で終わることが多く、達成感が薄くなります。
  • 通信量が多く、大人数でやるとネットワークが不安定になりやすいです。

✅ 算数の学習には向きませんが、創造的な活動には良いかもしれません。

⭕ サブマリン:盛り上がるが騒がしくなりやすい

▶ クラス全員で協力する要素が強い

  • 目標をクリアするとプラスワンの「おまけステージ」があり、子供たちのモチベーションが高まります。
  • 問題量が多く、学習効果も期待できます。

▶ ただし、騒がしさには注意が必要

  • 盛り上がりすぎて、隣の教室に迷惑がかかることがあります。
  • 事前に周囲と調整することが大切です。

✅ 競争と協力をバランスよく取り入れた良モードですが、騒がしさに注意が必要です。

⭕ 宝箱:計算問題には最適!

▶ 算数に最も適したモード

  • 個人でひたすら問題を解き、得点を稼ぐ形式です。
  • 四則計算の練習に最適で、暗算力が鍛えられます。
  • 大きなトラブルもなく、安定して活用できます。

✅ 算数の授業で使うなら、最も安定した選択肢です!
※チーム戦が好きな子には単調に感じることもあるため、他のモードと組み合わせると良いでしょう。

算数以外での活用例:教員研修での Kahoot!

▶ 既存の Kahoot! をそのまま使う方法を伝授

  • 情報モラル研修や Kahoot! の紹介で活用しました。
  • クラウド上にある既存の問題をそのまま利用できるので、準備が簡単です。
  • 先生同士のアイスブレイクや研修の導入にも最適です。

✅ 先生向けの研修でも Kahoot! は効果的に使えます!まずは先生自身が使ってみることが大切ですね!

Kahoot! を活用する3つのメリット

  1. 子供たちの興味・関心を引き出せる
    → 普段参加しづらい子も、Kahoot! なら自然と学習に取り組めます。
  2. 準備が簡単
    → 世界中の先生が作成した問題をそのまま使えます。
    → 自作する場合も、タブレット1つで簡単に編集可能です。
  3. 子供一人ひとりの理解度が把握しやすい
    → ゲーム中の様子を観察することで、どの子に支援が必要かが見えます。
    → レポート機能を活用すれば、データとしても確認できます。

まとめ:算数で Kahoot! を使うなら、宝箱モードが最も安定!

3年間、毎日 Kahoot! を使ってきた結果、算数の授業で最も適しているのは「宝箱モード」でした。
また、「トールタワー」や「宇宙征服」もバランスが良く、おすすめです。
先生方の授業に合ったモードを選び、楽しく効果的な Kahoot! 活用をしてみてください!

授業ですぐ使える!おすすめクリエイターさん

Kahoot!の検索機能でヒットするものの中には「これって内輪うけのネタ?」というような問題が入っているものも少なくありません。また細部が雑だったり問題の答えにミスがあるなどもあります。

作ったことがある方ならわかりますが、一つのKahoot!を作るだけでもすごく大変なんです!だからミスがあって当然だし、そこにオリジナルがあってもいいと思っています!

おすすめする3人のクリエイターの方は、「どの学級でも使いやすい」と「問題のわかりやすくシンプル」なところがKahoot!を探し回って感じたことです。

これから使う方ならまず自信をもっておすすめしたいクリエイターさんたちです。

Kahoot!といえばで有名なクリエイターの方です。とにかくハズレなく、どれを使っても高品質です。視覚的にもわかりやすく子供が取り組みやすいです!

Kahoot!
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教科の幅が広く、こちらも高品質の問題になっています。こちらのクリエイターさんのもので十分な学習ができます。

Kahoot!
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教科書に準拠しているところがおすすめです。その分、前述したクリエイターさんに比べて、問題によっては少し思考力が問われるものもあります。最後のまとめや小テストに使っています。その質は間違いなくおすすめです!

Kahoot!
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