学校でiPadを
使いこなす

「難しそう」を一つずつ減らす。学校で役立った機能と、先生から相談の多かったトラブル対応をまとめました。

教室でiPadを学習の道具として活用する子供と先生
端末の機能を知ると、授業中の不安と校務の手間を減らせる。

iPadは、子供が画面に直接触れて操作でき、撮影や手書きもすぐに始められる学びの道具です。一方、YouTubeや関係のないアプリを開いてしまう問題は、どの端末でも起こります。子供が自分で学びを管理できるようになるまでは、発達段階に応じた制限と支援が必要だと考えています。

先生と子供たちが教室でiPadを使って学ぶ場面
基本操作と見守り方を整え、撮影・手書き・発表に少しずつ活用する。
この記事の結論

まずは強制再起動など、相談の多い基本操作を覚えること。慣れたら写真の文字認識や画面分割などを使い、授業準備や校務を少しずつ楽にします。

01

学校端末にiPadが向いている理由

直感的に操作できるタップ、スワイプ、ドラッグを、子供が画面に触れながら覚えられる。
手をついて書けるパームリジェクション対応のペンなら、紙と鉛筆に近い姿勢で安定して書ける。
カメラをすぐ使える板書、作品、植物の成長、体育の動きなどをその場で記録できる。
計測アプリが使える教室や物の長さを測る活動など、算数の学習にも生かせる。

Appleスクールマネージャーを利用する環境では、授業に必要なアプリを使わせ、関係のないアプリを制限するなど、学びを見守るための管理もできます。

02

最初に覚えたい基本操作

ICT主任として受けた相談の多くは、方法を知っていれば短時間で解決できるものでした。初心者の先生には、まず次の操作を勧めます。

1強制再起動

画面が真っ暗、動かないときにも、実際はフリーズしている場合がある。

2Safariのタブ整理

タブ一覧の「閉じる」を長押しし、すべてのタブをまとめて閉じる。

3写真から文字をコピー

ID、パスワード、URLなどを写真から読み取り、手入力を減らす。

強制再起動の操作は、ホームボタンの有無など機種によって異なります。端末の形状を確認し、Apple公式サポートで該当機種の手順を確かめてから行います。

03

授業と校務を助ける便利機能

スプリットビュー資料を見ながらノートを取る、提出物を見ながら成績を入力する。
写真から被写体を抜き出す人や物を長押しして、学級だよりや教材に使う画像を取り出す。
アプリをまとめて移動散らかったホーム画面を整え、授業で使うアプリを見つけやすくする。
AirDropUSBやメールを使わず、近くの端末へ写真やファイルを送る。
ホーム画面に入口を作るよく使うウェブサイトのショートカットを置き、すぐに開けるようにする。
画面収録iPadの操作を録画し、子供や先生向けの説明動画を作る。

色の反転などのアクセシビリティ機能や、Apple TVのリモコン機能も使えます。Safariで表示がおかしいときは履歴とWebサイトデータの消去が役立つ場合がありますが、ログイン状態も消えるため、必要性を確認して行います。

04

よくあるトラブル上位5つ

学校で実際に相談の多かった症状と、実際に使った対処法です。

第5位インターネットにつながらない

Wi-Fiマークを確認し、機内モードのオン・オフ、最後に再起動を試す。

第4位ウェブページが開かない

URLバーにある再読み込みのマークをタップする。

第3位画面の色が反転した

ホームボタンのある端末では、ホームボタンを3回押して戻す。

第2位画面が大きく拡大された

3本指で画面をダブルタップし、ズームを解除する。

第1位アプリの動きがおかしい

機種に合った方法で強制再起動し、Appleロゴが出たら指を離す。

解決しないときは保守窓口へ

簡単な対処を試しても直らない場合は、無理に操作を続けず、学校の保守窓口へ問い合わせます。

05

タッチペン選びで大切なこと

タッチペンで最も重視したいのは、手のひらを画面につけても誤作動しない「パームリジェクション」です。手を浮かせず、紙に鉛筆で書くように安定して書けます。

確認すること選ぶときの考え方
書き方手をついて書けるパームリジェクションに対応しているか
目的文字を書くのか、絵を描くのか、教師用か子供用か
子供用高価な一本を前提にせず、壊れ方や扱いやすさも考える
導入まず手軽な製品から実際に試し、学校での使い方に合うか確かめる

機能や価格だけで順位を決めるのではなく、誰がどの場面で使うのかを考え、実際の書き心地を確かめることが大切です。