年度末・新年度の
学校ICT業務

端末の更新が学年末の忙しさと重なっても、利用終了日と作業順を先に決めれば進めやすくなります。現場で毎年行ってきた準備をまとめました。

端末とアカウントを整理して新年度に備える学校
一度流れを作れば、翌年度も同じ順序で進められる。

学年末から新年度は、進級処理、卒業生のデータ確認、入学式準備、担任変更に、端末の入れ替えと年度更新まで重なります。毎年の経験から、端末回収、アカウント整理、年度更新を分け、それぞれの期限を決めることが重要だと感じました。

年度替わりに学校のICT端末を引き継ぐ先生たち
端末、アカウント、年度更新を分け、期限と担当を先に決める。
この記事の結論

6年生の利用終了日とデータ保存期限を早めに決め、支援員の日程、端末の作業場所、デジタル管理台帳を先に用意します。

01

年度末に行うこと

最初に6年生のiPad最終使用日を決めます。最後まで使いたい要望と、データ移行や削除に必要な期間の両方を確保し、支援員へ作業を依頼しやすくします。

利用終了日6年生と交換学年へ周知
保存期限必要なデータを保存
削除時間1授業時間を確保
回収確認破損と台数を確認

子供自身による削除では、各アプリからログアウトし、Safariのキャッシュ、写真やファイルなどのデータを削除します。ホーム画面のレイアウトや壁紙も元へ戻します。

  • 学級数の増減に合わせて端末の配分を調整する
  • 端末台帳を整理し、破損状態を確認する
  • 卒業生のアカウントを削除する
  • 新入生のアカウントを一括登録し、シングルサインオンを設定する
  • 学習系アプリを一括で年度更新する
  • 新年度用の同意書を準備する
  • 異動者のデータ移行と各サービスのログアウトを支援する
  • 異動者の端末、付属品、パソコンを回収する
  • 教室のスピーカーなどの在庫を確認する

02

年度初めに行うこと

新しく異動してきた先生へ、タブレットや校務用パソコンを配布し、学校のICT環境と使い方を説明します。

新しく来た先生
  • 端末とパソコンを配布
  • Googleアカウントを作成
  • Google Chatのスペースへ登録
  • 必要なフォルダと教材を共有
異動した先生
  • 旧アカウントを削除
  • Chatスペースを整理
  • 授業支援アプリの登録を整理
  • 端末と付属品の返却を確認

このほか、ロイロノートの授業作成、デジタル教科書の設定、授業支援アプリのアカウント整理も新年度の作業に含めます。

03

先回りして準備する三つのこと

1支援員の日程

繁忙期になる前に、年度更新作業を依頼する日を確保する。

2保管・作業場所

回収した端末を置き、その場で更新作業もできる場所を用意する。

3管理台帳

Googleフォームやスプレッドシートで割り当て情報を一元管理する。

単純作業は支援員や担当を分担し、ICT担当者一人に仕事が集中しないようにします。変則的な仕事ではないため、一度仕組みを作れば毎年同じ流れで進められます。

04

ID・パスワード忘れへの対応

授業中の「ログインIDとパスワードがわかりません」にすぐ対応するため、ここでは、Googleアカウントやミライシードの情報をクラス別のIDカードにして担任が管理する方法を紹介します。

1元データを用意

名簿、ID、パスワードの一覧を作る。

2カード形式へ整理

別シートに、一人分ずつカードとして並べる。

3印刷して仕上げる

白画用紙へ印刷し、ラミネートしてリングでまとめる。

必要なときに担任が子供へカードを貸し出します。作成はサポートスタッフへ依頼するか、ICT担当者と分担し、一人で抱え込まないようにします。

05

顔と名前の一致表を短時間で作る

全職員が子供の顔と名前を確認できる資料は、廊下で困っている子への声かけ、体調不良、不審な行動、緊急時の確認などに役立ちます。

1名簿を貼る
2写真とシートを画面分割
3写真をセルへ移す

iPadで写真アプリとGoogleスプレッドシートをスプリットビューにします。写真を長押しし、該当する名前のセルへドラッグ&ドロップすると、写真がセル内に収まります。

パソコン不要iPadで撮った写真をそのまま使える。
転送不要SDカードやUSBケーブルを使わない。
調整が少ない写真をセルへ直接入れられる。
共有・印刷できる完成後は職員で共有し、必要に応じて印刷する。

06

実践チェックリスト