先生の残業を減らす
仕事の整理術

仕事を速くするだけでなく、手放す、頼る、細かく分ける。自分と勤務校で実際に効果を感じた方法をまとめました。

職員室で仕事を整理する先生
仕事が終わったら帰ることが、自然にできる職場へ。

形だけのノー残業デーでは、仕事が別の日へ移るだけです。私の勤務校では、平均残業時間が15時間に収まり、無駄に学校へ残る人がいない環境が自然にできました。その背景には、人の意識と仕事の仕組みの変化がありました。

紙の仕事を減らして時間に余裕ができた先生
必要のない仕事を減らし、自分でなくてもできる仕事を手放していく。
この記事の結論

「あなたでなくてもできること」を手放し、必要のない物や仕事を減らす。残った仕事は細分化し、自分の得意なことへ集中します。

01

残業が減った学校の雰囲気

「ノー残業デーだから帰る」のではなく、「仕事が終わったら帰る」「帰りたいから帰る」が当たり前になるには、職場の空気が大切です。

意見を否定しない考え方の違いを間違いと決めず、改善案を言いやすくする。
失敗を責めない「なぜミスした」より「次はどうする」を一緒に考える。
休める子供や本人の体調不良時に「お互い様」で補教を支える。

早く帰ることを「さぼっている」と捉えず、「仕事が早い」と考える。ベテランの先生も率先して補教へ入り、管理職を含めて子供を見る雰囲気が、無理をしない働き方につながりました。

02

学校で行った業務改善

行事運動会を午前中開催

得点集計をタブレットで行い、着順をなくす試みも行った。

共有紙を必要最小限に

Googleやロイロノートを使い、資料をデジタルで共有した。

予定動静表・予定表を電子化

紙の配布をやめ、最新情報を端末で確認できるようにした。

調査Googleフォームで集計

アンケートの回収と集計にかかる手間を減らした。

職員室の黒板へ手書きしていた行事予定も見直しました。最初はiPad配布と紙の拡大掲示を併用しましたが、誰も紙を見なくなったため廃止し、Googleスプレッドシートでリアルタイムに更新する形へ移行しました。

03

自分でなくてもできることを手放す

あなたでなくてもできることは、やらなくていい。

自分の得意なことへ集中するため、小さな作業はスクールサポートスタッフやICT支援員へお願いしました。

IDカードの印刷作成後の印刷や仕上げを依頼する。
管理番号シール大量の端末へシールを貼る作業を頼む。
端末リセット年度末の定型的な作業を支援員へ頼む。
プリントの丸付け任せられる確認作業をサポートスタッフへ頼む。

自分の得意を探すときは、「周りが苦労していても自分には簡単」「時間を忘れて夢中になれる」「報酬がなくても苦にならない」ことを考えます。私の場合は、ICTを使った業務改善でした。

お願いした後には、「○○先生のおかげで助かりました」と具体的に感謝を伝えます。信頼関係ができると、職場全体で協力しやすくなります。

04

仕事を細分化する

「○○をやっておいて」と頼まれた仕事が積み重なると、何から始めるか分からなくなります。私は大きな仕事を、すぐ実行できる小さな作業へ分けることで進めやすくなりました。

大きな仕事行事の準備をする
細かくする名簿を作る資料を準備する担当者へ連絡する締切を予定へ入れる

GoogleカレンダーやGoogle Keepなどへ、細かく分けた作業と期限を書きます。頭の中だけで覚えず、次に何をするか見えるようにすることで、後回しの連鎖を止めます。

05

手放した物と習慣

仕事と机をすっきりさせるため、ここでは手放したものをランキングで紹介しました。

完璧主義すべてに時間をかけず、「80点でOK」と割り切る。
散らかった机文房具をお気に入りの数本に絞り、机マットの下へ紙を挟まない。
古い本と資料必要なものはスキャンし、使わないものを処分する。
凝りすぎた掲示必要性を考え、デジタル配布やCanvaも使う。
古いアプリと道具使っていないアプリ、壊れた備品、用途不明の物を見直す。
大量の紙業務記録、古い指導案、使わない教材やプリントを整理する。

「80点でOK」は手を抜くことではなく、本当に必要なことへ集中するための選択です。家庭と仕事の時間が足りないと気づき、「この資料は本当に印刷が必要か」と問い続けました。

06

デスクワーク中の身体を整える

長時間座り続ける仕事の中で、ここでは実際に行った小さな工夫を紹介します。

タイマー作業時間と休憩時間を切り替える合図にする。
朝の運動短いエクササイズを行い、Apple Watchで運動を見える化する。
ストレッチバンド硬かった身体を、無理せず少しずつ伸ばす。
姿勢サポート深く腰掛けて使い、座る姿勢を楽にする。
作業環境パソコンスタンドやワイヤレスキーボードを使う。

一度にすべてを変えるのではなく、自分が続けやすい工夫から取り入れます。