情報共有を変える
学校ポータルサイトの
作り方と育て方
欠席連絡、行事予定、分掌資料、授業ツール。 バラバラだった仕事の入口を一か所にまとめ、先生が探し回らない職員室へ変えていきます。

学校では、必要な情報がなくて困るより、「どこにあるか分からない」ことで時間を失う場面が多くあります。 ポータルサイトは新しいシステムを増やすものではなく、すでにある道具や資料へ迷わず進むための玄関です。

欠席連絡、特別教室の予約、締切掲示板など、よく使うものを大きなアイコンで置き、 必要な資料や授業ツールへ一か所から進めるようにします。
01
情報を探す時間が積み重なる
以前は、欠席連絡、行事予定、分掌資料、デジタル教科書、授業で使うWebサービスが、 ドライブ、メール、紙、ブックマークなど別々の場所にありました。 「あの資料はどこですか」という確認が、一日の中で何度も起きます。
ポータル導入後に生まれた一番大きな変化は、「仕事に使うものは、まずここを見る」が共通認識になったことでした。
一回の検索は短くても、全職員が毎日繰り返すと大きな時間になります。 ポータル導入後は「仕事に使うツールはここ」と分かり、探したり、毎回入力したりする手間が減りました。
02
ポータルは仕事の入口
欠席連絡、行事予定、分掌資料、Kahoot!、デジタル教科書など、 バラバラだった仕事の道具を一か所から開けるようにしました。
目的から探し、正しい場所へ進む
大きなアイコンからすぐに開く
各ページから必要なものを探す
よく使うものと、たまに使うものの大きさを分けたことで、毎日の入口が分かりやすくなりました。
03
トップページの作り方
最初からすべての校務を載せると、アイコンが増えすぎて探しにくくなります。 実践では、毎日使うものを大きく、時々使うものを小さくし、その下を校務の目的別に分けました。
この記事で作ったページ
教務関係、校内研究推進部、生活指導部、特別活動部、体育・文化行事、 入学・卒業対策、校内予算・物品、デジタル教科書、各種配布資料などのページを設けました。
04
職員室黒板をやめた実践
以前は、月初になると担当者が職員室の黒板へ行事予定を書いていました。 予定変更があれば書き直し、職員室にいなければ確認できません。 「昔からある仕事」でしたが、全員へタブレットが配られたことを機に見直しました。
まずはタブレットで予定を見られるようにする。
使用感を聞き、困る人と理由を確認する。
予定変更を一度の修正で全員へ反映する。
終了条件を確認して二重運用を終える。
大切なのは「紙をなくす」と先に決めることではありません。 手元のタブレットの方が便利だという声が増え、紙を見なくなったことを確認してから終了しました。 デジタルが不調なときの確認方法は、別に残しておきます。
05
迷わず見つけられる設計
- よく使うものは大きなアイコンにする
- たまに使うツールは小さなアイコンにする
- 校務や行事ごとに必要な資料をまとめる
- iPadのホーム画面へ追加する
- WindowsではChromeからデスクトップへショートカットを作る
ホーム画面に入口を置く
iPadではポータルを開き、共有アイコンから「ホーム画面に追加」を選びます。 Windows PCではGoogle Chromeで開き、デスクトップへショートカットを作りました。
06
締切掲示板をポータルへ置く
専用のGoogleフォームで締切を投稿し、回答をスプレッドシートへ保存します。 関数で新しい順に並べた掲示板を作り、そのシートをポータルへ表示しました。
Google Apps Scriptと締切専用スペースのWebhookを使い、新しい締切とリマインダーをGoogle Chatへ投稿しました。 ここでは、この部分は専門知識が必要なためICT支援員へ依頼することも勧めます。
07
導入して得られた効果
行事予定をスプレッドシートで一元管理すると、予定を変更した時点で全員のタブレットへ反映されました。 黒板への手書き、印刷、再配布の手間がなくなりました。
| 役割 | 担当すること | 確認時期 |
|---|---|---|
| 探す手間 | 仕事に使うものを一か所から開く | 毎日の校務 |
| 予定変更 | シートを直すと全員へ反映 | 変更時 |
| 締切確認 | 一覧とChatの通知で確認 | 登録時・締切時 |
職員室黒板をやめられた理由
紙を先に廃止したのではありません。最初はiPadと拡大印刷を併用しましたが、 「iPadの方が手元ですぐ見られて便利」という声が増え、誰も紙を見なくなってからiPadだけへ切り替えました。
08
導入前チェックリスト
ここで紹介する学校ポータルは、仕事に必要なツールや資料を一か所にまとめ、 先生方が探し回らずに校務を始められるようにした実践です。